ふしぎな食感
まず驚いたのは、なんといっても玄米らしからぬ柔らかさ。もち米のようなのです。実際、そのように尋ねるお客さんもいるそうです。
色は独特。あずきが入っています。玄米そのものの味でしょうか、甘みを感じました。
このやわらかさと、おいしさの秘密は?
お話をうかがうと、答えは製法にあるようです。
三日かかります
驚いたポイントその二は、その意外な手間。長岡式酵素玄米は、高温のジャーで三日以上発酵させるそうです。
「専用の圧力釜で2時間かけて炊いてから、発酵は高温のジャーで三日以上。こうすると玄米は腐る方向にいかないんです。おかげでいつでも温かいご飯をお出しすることができます」
一人暮らしをなさってる広瀬さんのお嬢さんも長岡式酵素玄米を炊いているそうで、仕事から帰ってきてすぐに温かいご飯を食べられるのがありがたい、とのこと。おかずは野菜だけでも充分だそうです。
野菜といえばフルールで使われている野菜は?
「野菜カレーの野菜や、ラタトゥーユの夏野菜、ほとんどが無農薬ですよ」
広瀬さんは畑を借りて、ご自身でも野菜を育ててらっしゃるとか。
「それと、酵素玄米は便秘にもいいんです」
健康を実感
驚いたポイントその三は、おうかがいした翌朝におとずれました。ビロウな話で恐縮ですが、起床してすぐに、ずんと重い感覚がおなかにきたんです。すぐさまトイレに向かい、「なるほど」と実感いたしました。
消化がいい、便秘にきく、というのは人によるでしょうし、話半分に聞いていましたが、わたしに限っていえば効果は本物でした。
この変わった玄米の調理法はいつ習得されたのでしょうか?
「このお店をはじめたときからです。それまでは横浜で自然食品のお店を経営していて、玄米に興味はありましたが、ふつうに玄米を使った料理をメニューに加えるつもりだったんですね。すると友人に『酵素玄米でないのなら、玄米はやめたほうがいい』と厳しくいわれまして、それがきっかけです、思い切って調理器具を購入し講習を受けたんです」
そうしてお客さんに出し始めた酵素玄米が、思いのほか好評を博し、雑誌にも掲載され、今では外国からのお客さんもくるようになったそうです。
「なにより、わたし自身が食べてみて健康を実感してますよ」
嫌な思いは、ない
広瀬さんはもともと東京のお生まれ。北軽井沢に旦那さんの別荘があり、毎年きていました。お子さんたちと「ここに住みたいね」と話をするほど気に入っていたそうです。離婚を期に、北軽井沢からは足が遠のいた時期があったものの、友人に誘われてふたたび北軽井沢を訪れることに。そこでふと目にした看板、その気もなく立ち寄った不動産屋さん、たまたま案内された土地……。
みちびかれるようにたどり着いたのが、現在カフェフルールのある土地でした。広瀬さんは直感でそこを買ってしまったそうです。
後悔してないのかな? と口には出さず思いましたが、
「わたしこのお店を始めて、お客さんのことで嫌な思いをしたことが一度もないんです」
そういいきって笑顔を見せてくれました。
このお店の雰囲気、広瀬さんの人柄そのものかもしれませんね。
2007/05/09






